札幌市立西野中学校での講演
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目次
キャリア教育の大切さ
現在、私は大学を中心としてキャリア教育に携わるチャンスをもらえています。
将来の自分像を思い描く学生数が少なく、夢すらなかなか考えられない状態を現場で体感しています。
もちろん早くから自分の夢に向かって頑張る姿も見られます。
しかし、昨今はその差がとても大きいと感じております。
早い時期から将来を考え準備しようとする大学生、切羽詰まる様子もなく、そのまま卒業しようと
する大学生、間違いなく後者は卒業した後、厳しい状況に晒されるのですが、この違いは何なのでしょうか?
「早くから将来への希望を持って動くことができる原動力をどう見つけてもらった良いのか」、
そんなチャンスを「どのように提供したら良いか」と考えるこの頃です。
「コミュ障だから!」とまるで得意気に言う学生に、ギョッとしてしまいます。自分で自分を大切にし、
社会とどのように繋がっていくのかを考える場を、大人としてたくさん提供したいと思っています。
そんな時に、高校の友人(札幌市立西野中学校教員)から、キャリア教育の一環として、「人生の先輩に学ぶ」
と題して、未来への展望を生徒に持ってもらう企画がありました。ひょっとしたら、大学よりももっと前の
多感な思春期世代に、キャリア教育の将来性を見出せるかと思い飛びつきました。
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講演では、私の中学生の頃と高校生の頃を思い出し、失敗が多かった人生を振り返りながら
最終的に自分のやりたいことや、夢を叶えることができた経験を語りました。
セルフトークから変えてみる
人は、自分の内面でツイートしています。つまり呟くと言うこと。
心の中の呟きをセルフトークと言います。
どのくらい人は一日でセルフトークをしているのか?
中学生に投げかけてみました。どのような数字で答えるのかとても興味がありました。
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なんと、初めの男子は「1万語」と答えました。
するどい!
かなり近い数字をいきなり言われてびっくりしました。
思わず
できるね!
と言ってしまいました。
中学生は、感性が鋭く色々な刺激にとても敏感です。
どんどん答えを振ってくると、正解に近づいてきました。
大人だとこうはいきません。
セルフトークは一日3万語〜7万語も考えています。
結構な数だと思いませんか。
この数字を中学生達は大体正解しました。
これだけ心の中で呟いているわけですから、ポジティブで考えるか、ネガティブで考えるかで
自分の人生観や運が大きく変わってきます。
どうせ呟くならば、良い言葉、前向きの言葉を考えた方が、幸せな人生を歩ことができます。
こだわらないことにこだわる
人生を半世紀以上生きると、中学生の頃や高校生の考えることは
かわいかったな〜で、むしろ微笑ましくなります。
しかし、その真っ只中にいるとそうは思えません。
かつて私も中学生や高校生の頃、思春期もあり色々悩みました。
今となっては、大した悩みではありませんが・・・
進学校に入ったのに勉強がついていけず、試験では気が重く、
大学受験も失敗してしまった過去に対して、どうしてそれでも楽しく
高校生活を過ごせたか?
それは、こだわると苦しくなるので、こだわらないことにしたからです。
ちゃんとした点数を取らなければならないとか、ちゃんと目標の大学に行かなければならない
などのこだわりを、こだわらないことにしたのです。
つまり、セルフトークとして、「ちょっとできたらすごい!」と思うように意識して考えていました。
そして、得意なもの(進学校に行っていて、勉強ではなくスポーツに熱中してしまった)を
見つけて、自分の逃げ場所にしていたことです。
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「勉強ができなくてはいけない」というこだわりを早くに捨てたことで、後から受験は大変でしたし、
失敗もしましたが、高校時代は本当に楽しくその時間を満足して過ごせたことは、思い返すと
大きな財産になったと思います。
ここでしっかりと体育やスポーツに頑張ったお陰で、人生とは面白いもので、
JAL CAになるときの、身体・運動能力検査は、かなり楽で、意外なところで大きく役立ったのは
運命とはわからないものです。。
生産性✖︎時間=成果
これは、ビジネスをしている人なら誰しも知っていることです。
知らなくても、この言葉を聞けばすぐに理解できると思います。
つまり「継続は力なり」を別の言い方にしています。
一言だと「努力=成果」と言えるでしょうね
最近は非常に短い時間でものごとを成し遂げることが好まれます。
楽して稼ぐような誘い文句のネットビジネスを始め、動画も非常に短いものが好まれ、
しかも、早送りで見ることもあるとかないとか・・・
しかし、成果は生産性✖︎時間なわけですから、短い時間でできる非凡人以外は、
絶対に時間をかけることが大切となります。
少なくとも私は凡凡凡人もいいとこでした
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よって、時間をかけないとできないことは、すでに中学生の頃からわかっていました。
案の定、高校では成果を出すことはできませんでした。
20代も無理でした。ちょっとだけ夢を叶えることはできましたが、
目標だったCAになってからも凡凡凡人ぶりは変わらずでした。
30代後半になってやっと目が出てきたように思います。
しかし、歩みを止めず、ケセラセラで進めていたら、40歳すぎた頃からは、
ぼちぼちと見えてきたように思います。
最終的に50歳を超えたあたりから、自分の人生が好きになり、満足できる
成果や結果を実感できるようになりました。
中学生の頃から考えると35年もかかったように思います。
結局、時間が助けてくれました。
なぜなら、生産性✖︎時間は成果につながるからです。
努力と人はいうのでしょうね。
最後に
令和の中学生は、たくさんのプレッシャーの中、生きづらさも感じながら、
なんとなく過ごす毎日を過ごしているかも知れません。
適度に便利であることは、彼らにどのような人生をもたらすのでしょうか。
しかし、ちょっとでも将来のことを夢を持って生きることを考えてほしいと思います。
未来には夢や希望があり、それを叶えるために、最初の第一歩がある。
勇気を出してその一歩を踏み出し、挑戦してほしいと思います。