AIR DO 客室乗務員 対策講座を終えて

2022年に入ってから、航空業界の採用がかなり動き始めました。

今までは、地方空港でのグランドスタッフや空港ビル職員などの採用はありましたが、

人気の高い客室乗務員はほとんどありませんでした。

それがなんと!!年が明けたら、AIR DOを皮切りにPeachも採用を始めました。

今回は、1月下旬から2月にかけて、プライベートレッスンを受けられた二人が

最終面接まで残りましたので振り返りをしたいと思います。

そして一人は内定もう一人は追加内定の候補者に選ばれて間もなくその結果を

待っているという状況です(3月7日付で内定となり、2人とも見事合格しました!)

3月1日から客室乗務員採用が解禁となりましたので、現在CAを目指している方は

ご参考にして下さいませ。

目次

1 今までの中で最多の応募数

想像するまでもなく、AIR DO史上応募数は最多だったようです。想定内といえば想定内です。

AIR STAGEにも載っていましたが、先んじで推薦公募として専門学校を対象に

既に客室乗務員の採用を数十名行っていたようですので、今回の一般公募の

採用人数は少ないものでした。応募人数はたったの20名でした。


話は戻しますが、ご受講頂いたお二人は男女一名ずつでした。

どちらも爽やかで笑顔がチャーミング(そういう人だから最終まで残るのですが)

英語のTOEICの点数も800点を越えていました。

しかし、書類審査は難関だったと思います。900点を越えている人でも落ちたと

聞きました(かつての教え子ですでにGSとして働いていますが、我流で書いて

応募した結果落ちています)。



書類審査でのポイントは、まずは見やすく分かりやすいことです。

少し前に、絵を乱用する風潮がありましたが、自分の言いたいことと、

絵の意図していることがしっかりと相手に伝わるのは非常に難しく、

下手をするとただの苦し紛れのスペースを埋める策だと

勘違いされます。

東京オリンピックでも有名になったピクトグラムも万人に理解してもらえる

ようにかなりの考察後に作られています。ですから、自分の思い込みによる

文章と絵のミスマッチは、返って書類通過の障害になることもあり得ます。

2.何をしたら最終まで残れるか?

結論はただ一つ!

自分で「これやった方がいいかなー?」と思ったことは全て諦めずにしてみると言うことです。

これは、潜在意識として「やり切った」と思えているので、後悔という不安がなくなります。

諦めずにすると言うことが大切なのです。やることはやるけれど、とことんするというのは

とても難しく、長くやっていたらいいということでもありません。

資格、TOEIC、筆記試験の勉強は当たり前ですが、「これって大丈夫?」と思う

不安材料を全て潰すと、自信がついてきますし、通るコツのようなものも自然と

身についてきます。体がわかるのでしょうね〜

ただ、どこまでやったら安心なのかわかりませんよね?あるいは、これで大丈夫と

思っていることが大丈夫ではないこともあります。

だからこそ、アドバイスをもらうのです。そのためのプロです。

プロにお願いするのが一番いいですが、金銭面もあるので、その場合は少なくとも

就職課のアドバイザーや合格した先輩から、或いは専門学校だと担任の先生から

情報を集めると最短で進めます。

プロは少なくともエアラインの内部や採用状況をよく知っています。

私は教官をしておりましたし、チーフとして新人部門で教育もしていましたので、

どのようにして入社に至ったかを現場で見てきました。

各航空会社にはタイプがあって、そのタイプに仕上がっている人が、採用のお眼鏡に叶う人と

言えるでしょう。

この二人にも、AIR DOのこだわりや好みのタイプを話して、理解してもらい、AIR DOの歴史も

しっかり身につけてもらっての挑戦でした。リージョナルエアラインは地元との密接な関わりがあります。

地元出身者が強いのは訳がありますが、反対に地元ではなくても、地元への理解や、その人の持つ

雰囲気や考えがぴったりだと、全く違う場所からの応募でもしっかりと内定をもらっていけます。

3. 難しいことではあるけれど、自分中心の考えではなく相手中心の考え

どうしても内定をもらいたいので、設問にしっかり答えようとするのが心情です。

書類審査だとググって正解に近いものを探そうとしたり、

面接だと、上手に自分の考えを言いたいと思うものです。

これは決して悪くはありません。しかし、人事の思うツボなのです。

自分を知って欲しいので、取り止めもなく書く話すをしてしまします。

日頃オフィシャルで話すことや書くことをしていたら問題ないですが、

両方できる人はそれほど多くありません。

話せば話すほど、又は書けば書くほど素が出ます。

最近は「やばいっ」「うざい」を連発するのが当たり前の世界ですから、

公式の場で、そうしたオフィシャル対応できない自分が出れば終わりなのです。

だからこそ練習です。

お二人には、何度も質問をぶつけては、振り返りをしてもらい、なぜこの問題を

面接官は聞いてきたと思うか想像してもらいました。

想像してもらった上で、自分の答えの振り返りをしてもらい、

また質問をするという練習を何度も繰り返したのです。

反対に自分が面接官の気持ちになって、相手に質問するということも体感してもらい

ました。

面接官が何を望んでいるかがわかったら、分からなくても想像できたら、

緊張する場面で答えることよりも先に、なぜこの問題を聞いてきたのだろうと

少しでも閃いたら、答えの内容は変わってきます。

全ては、皆さんの本質や価値観を知りたいのです。

その本質や価値観が企業が進む道とベクトルが同じだったら内定に至ります。

よって、企業の考えやベクトルを理解しての答えが内定をとる人なのです。

質問に答えるということは、企業理解なくしてはできないことです。

だからこそ、企業研究が必要なので、ググって面接の答え方ばかりを覚えても

内定への道のりは難しいかも知れません。

令和の時代であっても、いつの時代であっても、企業は情熱や意欲がある人が

欲しいものです。

企業として協働意識が持てる人を欲しています。

ぜひ、たくさん練習して望んでください。